この時期のワンちゃんは元気いっぱいな時期でもあります。気をつけていただきたいのは、「病気になりにくい習慣作り」です。
この時期の習慣が老後の健康管理に関係してきます。しっかりと健康管理を行いましょう。

毎年、4大予防(①狂犬病予防接種、②ワクチン接種、③フィラリア予防、④ノミ・ダニ予防)をキッチリと継続しましょう。これらの予防はワンちゃんの健康の基本となります。

時期の目安 注意点
生後4~5ヵ月 【乳歯遺残のチェック】

仔犬の歯は、生後6ヶ月程度になると乳歯から永久歯に生え変わります。
乳歯が抜けずにそのまま永久歯が生えてくることで歯並びが悪くなったり、歯石がたまりやすくなったりします。これが歯周病の原因になってしまうことがあります。もし乳歯が残ってしまうようであれば、避妊・去勢手術の際に同時に抜歯することをお勧めします。

3歳頃~

この年代になると、定期的なデンタルケアをしていない限り、歯石の付着や歯周病などのお口のトラブルを抱えている子が増えてきます。放っておくと、悪臭の原因だけでなく心臓病の原因にもつながることもあります。
当院では口腔内の状況を調べる簡易デンタルチェックから、食事療法、歯磨き指導、歯石除去処置(スケーリング)なども行っております。
毎日の食事を美味しく食べるためにも口腔内の状態をチェックしてあげましょう。

ワンちゃんの将来のために

将来的に、繁殖を希望されない場合には、早い時期での避妊・去勢手術をお勧めしています。
早い時期に手術を行うことで、将来の病気を防ぐことができます。

健康な時期の検査数値を把握しておく

若い頃から定期的に健康診断を受けておくと、健康な時期の検査数値を把握しておくことができます。教科書などに記載のある「標準的な検査数値の範囲」は存在しますが、動物個々でその正常値が異なります。健康時のデータを把握していればその子の適正範囲が分かりますので、異常があった場合にも安心です。

健康診断に慣れておきましょう

血液検査、エコー検査、レントゲン検査など、ワンちゃんの健康状態を調べる検査はたくさんあります。
7歳以上の高齢期になると病状によって色々な検査を行う必要が出て来ます。高齢になって初めて行う検査ばかりですと、ワンちゃんの負担も大きくなります。
若い頃からある程度検査に慣れておくと、シニア期の検査を行う際にも安心です。

先天性の病気の早期発見を

1~6歳までの時期は、「愛犬が病気にならないと動物病院に行かない」ということも多いと思います。
しかし、稀に若いうちから何らかの病気が発症していたり、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行している場合もあります。また、6歳を過ぎたころから何らかの病気になる可能性もぐんと上がります。
6歳を過ぎたら、年に1度の健康診断を受けましょう。

フィラリア時期などを活用しましょう

健康診断だけ受診いただくこともできますが、採血や検査はワンちゃんの負担になることもあります。
当院では春のフィラリア時期や秋の健診時期などで、年間2回程度、お得に受診いただける機会を設けております。そういった機会などを上手に活用してください。

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